2021.03.16
世界の17億人をGMSが救うことができる理由とは? ~「金融包摂型」FinTechについて、代表インタビュー~
GMSは世界に17億人いる低所得・貧困層の人々を救う、「金融包摂型」FinTechサービスを展開しています。
代表取締役社長の中島は、以前にフィリピンで電気自動車ベンチャーを設立し、開発や製造をしていたなかで、真面目に働く意思があるにも関わらず、過去の信用履歴がないために、ローンやリースを組んで車を購入できない方が多くいることに気付きました。
そんなドライバーの方々は、日々高いレンタル料を払って車両オーナーから車を借りて働いていますが、レンタル料の支払いには終わりがないため、貧困のループから抜け出せなくなってしまいます。
真面目に働いているにもかかわらず、与信能力がなく、車を購入することができない。そんな人たちを救うために、DXによって彼らの「頑張り」を正しく評価する「仕組み」を創造すべくGMSを起業しました。
GMSが独自開発したMCCSとMSPFは、大きく2つの役割を果たします。
1つ目は、「与信補強」です。車のエンジンを遠隔で起動制御できるIoTデバイス「MCCS」を車に取り付けることで、ドライバーの支払いが滞った際には、遠隔で安全にエンジンを起動制御します。
支払いを確認するとすぐにエンジンを再起動することができるので、支払いの促進につながります。その結果、デフォルト率(貸し倒れ率)も0.9%まで下げることができています。
2つ目は、ドライバーの働きぶりをデータとして可視化した「新たな信用創造」です。
「MCCS」から取得する車両の走行状況などのデータや、金融機関と連携した支払い状況などの金融データを、「MSPF」というプラットフォームで分析することで、ドライバーの働きぶりを可視化します。
これまで信用履歴がなかったためにローン・リースを活用できなかった方々が、ドライバーという仕事を通して、彼らの本来持つ「真面目さ」や「勤勉さ」を証明できるようになることで、トライシクルだけでなく四輪の車や、教育や医療などそのほかのローンを組めるようになるための新たな信用を創造するのです。
これら2つの独自開発した技術により、与信がなく今までローンやリースを利用できなかった方々の、車の購入が可能になります。
私たちの目標は、2030年までに1億人にファイナンスサービスを提供することです。
また、この取り組みはSDGsの17の開発目標のうち、7つの達成に貢献します。
私たちは社会で活躍できるリーダーになって欲しいとの思いから設立当初より毎年新卒採用を行ってきました。世界で金融にアクセスできない人たちのために、一緒に挑戦していきませんか?